他人事ではない”認知症問題”

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昨今認知症の自動車運転事故や行方不明のニュース報道が多くなってきています。日本は長寿大国とよく言われますが、できれば認知症にならず健康のまま年齢を重ねたいものです。今回は認知症高齢者に焦点を当て、現状について語りたいと思います。

1.現在は超高齢社会

超高齢社会とは、65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会を指します。日本は、1970年に既に「高齢化社会」に突入しています。その後も高齢化率は急激に上昇し

1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会へと突入しています。今後も高齢者率は高くなると予測されており

2025年には約30%が高齢者(10人に3人は高齢者)

2060年には約40%が高齢者(10人に4人は高齢者)の時代を迎えようとしています。

2.認知症の行方不明者は増加の一途

認知症が原因で「行方不明届」が提出された数は約1万7,000人(2018年)にのぼります。最近は施設入所より在宅介護を推進しているようですが、その認知症本人の周囲に介護力がなければ成り立ちません。
ですが、もちろん当人の意思も重要です。もし、仕事に従事している方が介護も両立しようとするならば一日中見守りすることは困難を極めます。
様々なサービスを利用しようとも誰も対応していない時間帯が生じる可能性もあります。以前のような拡大家族ではなく核家族が多い現在は在宅介護の限界があるような気がします。
健康寿命ではなく平均寿命が長くなったこと、核家族の拡大、その上に在宅介護の推進など様々な要因が絡んで行方不明者が増加していると思います。

3.外見では判断しづらい認知症症状

認知症の症状は場所や時間によって症状が緩和する場合があります。なので、一見認知症ではないように見えて実際は認知症だったというケースをよく聞きます。昨今多い高齢者の自動車運転事故も

「ブレーキが効かなかった」「急に車が勝手に動き出した」などの理由を述べていますが、もしかしたら認知症かもしれません。また、本人が認知症と自覚できていない事にも問題があります。

4.認知症に理解と周りの環境整備を

もはや他人事ではない認知症。周りの理解があれば、認知症の方ももしかしたら自動車免許を返納したかもしれない。また、行方不明の際も声掛けにより防げたかもしれません。在宅介護至上主義ではなく、本人の意向や周りの環境が介護できる状態なのかしっかりとアセスメントしながらケアのあり方を考えたいものです。