介護福祉士があれば社会福祉士養成課程の実習免除あり!?

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厚生労働省の方針で、社会福祉士の養成課程を受ける際に介護福祉士所持者であれば一部の実習の免除を認めることがわかりました。社会福祉士は資格要件が難しく、なかなか取得に踏み切れない方々がいらっしゃると思います。今回はどのような点が変更されたのか?発表された範囲でわかりやすく解説していきたいと思います。

1.なぜ見直しが行われたのか?

今回、厚生労働省は3月の報告書「ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について」にて以下の通りまとめました。

  • ニーズの多様化・複雑化に伴い、既存の制度では対応が難しい様々な課題が顕在化してきている
  • 社会福祉士にはソーシャルワークの機能を発揮し、制度横断的な課題への対応や必要な社会資源の開発といった役割を担える実践能力を身に付けることが求められている
  • 社会福祉士には地域住民の活動支援や関係者との連絡調整などの役割を果たすことが求められている

まとめると、今のカリキュラムでは複雑な問題に対応しづらくなってきていると解釈できますし、社会福祉士要員がたくさん必要というわけです。

そして

「実習時間数の見直しに当たっては、働きながら資格取得を目指す者、精神保健福祉士や介護福祉士等の他の国家資格を同時並行して取得を目指す者への配慮など、過度な負担が掛からないよう留意するとともに、働きながら資格取得を目指す者の インセンティブを損なわないよう、一般養成施設等の養成課程の総時間である 1200 時間の範囲内で実習を充実させる配慮も必要である。」とのことです。

つまり、介護福祉士だけではなく、精神保健福祉士も対象となり、社会福祉士の養成課程で必要な実習(240時間)を最大で60時間免除できるようにするらしいのです。見直すのは2021年度からです。

2.見直しされてどうなるの?

“働きながら資格取得を目指す者、精神保健福祉士や介護福祉士等の他の国家資格を同時並行して取得を目指す者への配慮”と記述されていますが、多様なニーズに対応するために社会福祉士と精神保健福祉士の養成課程の共通科目を増やす方針も発表されているのも事実。2024年度からは社会福祉士の国家試験の問題にも反映させるとのこと。

客観的には実習が免除されてもカリキュラムが増えたらプラスマイナス0と思ってしまいますよね。ですが、科目の再編や統合などにより、トータルの時間数は増えないように調整されているようです。つまり、少なくとも実習が免除されるのはありがたいところ。

詳しい内容はまだ明らかとなっておりませんが、社会福祉士の必要性を訴えるのであれば、学生だけではなく社会人も取得しやすいようなカリキュラムを組んで頂きたいものです。

引用:ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について